夏至からはじめるセルフケア

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6月の終わり、1年のうちでいちばん昼が長い「夏至(げし)」を迎えました。
外の気温も、陽ざしも、そして人の気持ちも、どこか“上へ上へ”と向かうこの時期。
「なんだか落ち着かない…」「夜になっても頭が冴えて眠れない…」
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか?

実は東洋医学では、夏至は“陽の気”が極まる時期。
陽が極まると、そこから少しずつ“陰”が増えていく…という、自然の流れに沿った季節の転換点でもあります。

今日は、そんな“陽のピーク”である夏至から始めたい、心の熱を冷ますセルフケアを3つご紹介します。

① 足のケアをする

陽の気が上がりすぎて、頭が熱を持ったような感じになるとき。。。
そんなときは、足に意識を向けたり、ベタベタ触ったりすることで、頭や心の興奮をおさえることができます。
足の指でグー、パーしたり、足の指を広げたり、げんこつした手で足の裏をこすったり。

おすすめは、夜寝る前お風呂上りにやってみると余分な気が下がってぐすり眠れますよ。

あ!そうそう。お風呂から上がる前に、熱めのシャワーを足にかけて足を温めるのもおすすめです!本当は足湯がいいのですが、洗面器の準備とか大変ですもんね!

② 「舌」にやさしいものを食べる

夏は“五行”でいうと「火」。
この火のエネルギーは、「心(しん)」と「舌(した)」に関係があると言われています。

なので、心が落ち着かないときほど、味が強すぎるもの・刺激の強いものは控えめにするといいです。味覚はダイレクトに心とつながっているので!

おすすめは、ほんのり苦みのある夏野菜(ゴーヤ・セロリ・トマトなど)や、さっぱりした和の食材(梅、豆腐、みょうがなど)。
「気持ちが乱れてるな〜」と思ったら、まずは食事を“穏やか”にしてみるのも、セルフケアのひとつです。

③ 「息を吐く」ことを意識した呼吸

呼吸には、熱を冷まし、気を落ち着ける力があります。
でも、「深呼吸しましょう」と言われて、つい“吸うこと”ばかり意識していませんか?

実は、「吐くこと」こそが大切なんです。

吐くことで、体の中の余分な熱や気が出ていき、吸うスペースが生まれます。
特に夏至の時期は、吸うよりも吐いて、吐いて、吐いてから…少し吸うぐらいがちょうどいいです。

おわりに:ゆっくり、ゆるめて、少しずつ

夏至から、少しずつ「陰」に向かう季節が始まります。
“陽のピーク”の今こそ、自分の内側を静かに見つめるチャンスかもしれません。

自分の気持ちや体調を「ととのえる」ヒントになったら嬉しいです。

気功のレッスンでも、この時期にぴったりの呼吸や気功法を取り入れていますので、気になる方はぜひ体験にいらしてくださいね。

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