季節ごとにブログで紹介してきましたが、東洋医学ではそれぞれの季節で6種類の「気」(六気といいます)が私たちの心と体に影響を与えると言われています。なので季節ごとに、これを食べるといいよ(薬膳)とか、こんなセルフケア(養生法)がいいよ、など邪気に負けない生活方法があるんです。
今の季節、まだ秋の「燥気」(そうき)も影響してますが、冬の「寒気」(かんき)の勢力が大きくなってきました。寒気が邪気として色々な影響を与えることを「寒邪」(かんじゃ)といいます。寒邪が体に影響を与えるのが「腎」です。東洋医学では「腎」は寿命が宿ると言われてるとても重要な臓器なんです。この時季、なんだか体に力が入らない、エネルギー不足な感じがする、疲れやすいなどの症状がある時は腎の気が不足しているかもです。腎と繋がっているのは耳なので、耳鳴りやめまいなどもこの時季出やすい症状です。腎の気を充実させる気功法はなんといっても捧気貫頂法(ほうきかんちょうほう)です!まーるでは毎回のレッスンで欠かさない気功法です。捧気貫頂法でめまいや耳鳴りが軽くなったという生徒さんの声が多く聴かれるのもこの時季ですね~。
ー捧気貫頂法の練習風景ー
そして寒邪が感情に影響を与えると「恐怖感」や「不安」な気持ちになります。この時季は不安や恐れの気持ちが出やすいので、もしそんな気持ちになったら「あ、冬だからか」って思うとちょっぴり落ち着きます。
不安や恐れの気持ちは、たいがい未来のことを悲観的に考えて浮かぶ感情です。「ああなったらどうしよう。」「こうなったらどうしよう。」ってまだ何にも起こってない未来を悲観的に考えて湧き出る感情です。そんなことは分かってる!けど、そういう時って考えちゃいますよね。で、そんな時におすすめなのは未来に向いてる意識を「今ここ」に戻してあげるとことで、ちょっと安心します。この「ちょっと」や「ちょっぴり」の変化が心を落ち着かせるのにとっても役に立ちます。
不安や恐れをスッキリ手放したい時におすすめのセルフケアは「瞑想」です。瞑想は「今」に意識を向けて心を静かに脳を休めるので瞑想すると、心がどっしり落ち着きます。
気功は動く瞑想とも言われ、気功している間は「今」この瞬間の体の内や外の気に意識を向けています。もちろん、気功中、ずっと今に集中するのは私でも不可能です(笑)。気功してても過去や未来に意識が向くことはありますが、そんな自分に気づいて「今」に戻ってくることが大事なんです。
気功をしていると「気づいて」「戻る」ことがとても上手になってきます。
気功中は雑念(今この瞬間以外のことを考える)をいかに手放せるかがポイントで、やっている最中は雑念とのせめぎ合いなので意外と頭の中はせわしない感じがしますが、終わるととてもスッキリ気分爽快になってます。雑念が浮かんでも「今」を意識し続けることで、普段ずっと過去や未来のことを考えて疲労が蓄積された脳を休めることができ、心が軽くなるんです。
ちなみに、「未来」は良い方がいいですよね!「未来」に繋がっているのは「今」です。なので「今」の質を上げることが「未来」の質をあげると私は思ってます。なので「今」を大切にすることを心がけると不安を手放せて安心して過ごせますよ。
気功は「今」を大事にしながら行うセルフケアです。未来の心地いい生活のために。
YouTubeで「2分で心が落ち着く気功法」を紹介しているので、寒邪にやられて不安や恐れの気持ちがなかなか手放せない時はやってみて下さい!YouTubeはこちらから見られます。