昨日、レッスンに来た生徒さんが、「仕事で関わっている人の家族が重い病気で、なんて言っていいのか分からなくて・・・。」と打ち明けてくれました。何も言わず、大変な状況を聴いていたそうなのですが、実は、それが「正解!!」です!
相手が深刻な状況で悩んでいたり辛い思いをしていると、ついつい「何かしてあげなくちゃ!」とか「何か言ってあげなくちゃ!」と思いがちなのですが、そこをグッとこらえて〈ただ聴いてあげる〉ってとっても大切です。そして〈聴いてあげる〉から相手は〈話せる〉のでとっても救われるんです。辛い気持ちやしんどいことを誰かに〈話す〉ってかなり気持ちが救われるんです。
だから、「うん、うん。」「そうなんだね。」って聴いてあげることが、一番の救いになります。もちろん、「どうしたらいいと思う?」「このことで何か知ってる?」って、相手からアドバイスを求められたら、自分の思いや知識を話してあげるといいですよね。で、その時に話すコツがあって、「私は」を付けるといいです!
「私は〇〇って思うよ」とか「私が知ってる〇〇は」のように。そうすると、「私は」があるということは「あなたは」も出て来てOKになるので、私のアドバイスを選ぶかどうかはあなたが判断できるからなんです!
もうひとつ大切なのは「心配」する代わりに「応援」する気持ちで話してあげるとお互いにとって良い空間ができます!空間の大切さは前回のブログで書いたのでまだ読んでない方はぜひ、ご一読してみて下さいませ!。「心配」しちゃうと、私の意見を押し付けてしまいがちなんです。「〇〇した方がいいよ!」「〇〇なんだから!」とか。そうすると、なかなか相手は自分の意思でどうしたらいいか?を選びずらくなります。そして自分も「心配」するあまり、相手に自分の意見を押し付けたくなっちゃうんです。
「心配」って自分も相手にも負のエネルギーを生みます。だから相手のやる気やガンバリを削いでしまうこともあるので、要注意です!
そんな自分の「心配しちゃってるー!」に気づいて手放して「応援しよー!」に切り替えると、自分の気持ちも楽になります。この楽になることがとっても大事!深刻な状況や大変な環境であればあるほど、その事実に巻き込まれて心配しすぎると、窮屈になります。「応援」は相手が主役!なので自分が「私は〇〇って思うよ」って言っても、それを選ぶかどうかは相手の判断に任せられます。応援しよう!って思えると、相手が選んだこと、判断したことも応援できます。例えば治療をどうする、だったり、仕事を続けるか?辞めるか?も、相手が選んだことを応援してあげる気持ちでいると、私と相手との間に「信頼」が生まれます。
辛い状況にいる人の話しを聴く時は、ぜひ、心配を手放して、相手を「信じて」応援してあげるといいですよ。
そのことで心がぎゅーっと痛んだり苦しくなったら、信頼できる人に「今、辛い人が近くにいて、私も悲しいんだ。」って打ち明けると気持ちが楽になりますよ。そしてまた応援しよう!っていう力が湧いてきます。
それから、自分自身に対しても、ぜひ、「心配」じゃなくて「応援」してあげて下さい!大丈夫かな・・・?じゃなくて、「大丈夫だよ!」と思ってあげる。そして、できてもできなくても、OKを出してあげる。できたら乾杯!できなくても、自分を責めるのではなく、次どうするか?を考えてあげればいいだけのこと。自分も信頼できるといいですよね。なんてったって、自分の応援団長は自分なので!!