まだまだ暑い日が続いてますが、自然界は夏から秋の「気」に変わっています。しかも、すっかり!
東洋医学では季節ごとに6種類の「気」が私たちの心と体に影響を与えると言われています。なので季節ごとに変わる「気」に合わせた養生法やセルフケアがあるんです。
秋の気は「燥気(そうき)」といいます。1年の中で私が一番影響を受けやすくて、やられやすい(笑)苦手な「気」です。
「燥気」が影響与える臓器は肺と大腸。内臓のなかで肺と大腸は乾燥に弱い臓器なんですよねー。「燥気」に自分の気が負けて邪気になると「燥邪(そうじゃ)」という症状が現れます。私も早速、立秋には燥邪にやられました(泣)
空咳が出たり、喉がイガイガしたり、なんとなく息苦しくなったり、あとは、便秘や下痢になりやすかったりと、そんな症状がでやすいです。この時季、お腹の調子が悪かったら胃薬より、整腸剤の方がいいかもよー!って生徒さんに話したら、何人かから「その通りでしたー!」と言われました。こーゆー時、さすが!ジブン!て思いますね(笑)。
そんなジブンが燥邪にやられた時は、ガーン。。。でしたけど。
一番、ガーンだったのは「もがきセルフケア」をしまくってた時でした。
私は仕事も趣味も声を使います。そんな私の気管や喉や声帯が不調の嵐だったわけです。もちろん、ちゃんと呼吸器内科を受診してお薬ももらって飲んでました。ですが、一生懸命が大好きで得意な私。早く治したくて、良くなりたくて、ありとあらゆるセルフケアを実践しまくりました。一生懸命って時には「結果」をめちゃ求めちゃうんです。これだけやっても、まだ喉が痛いじゃーん(泣)とか、ちょっとでも咳き込むと落ち込んだり、焦ったり。自分の心と体のためのセルフケアなのに、一生懸命すぎて見返りを求めるセルフケアになっちゃってました。。。そうすると、やってもやっても、症状が出ると悲しくて落ち込むんです。
そうそう、燥邪が心に与えるのは「悲」なんです。肺や大腸が弱ると「悲」の気持ちになり、「悲」が強くなると肺や大腸に影響します。
きっかけは燥邪だったかもしれませんが、どんどん自分で自分の心と体を労ってる風な特訓で責めてたなーって気づいたんです。そして見返りを求めることはやめよう!って思いました。
もちろんセルフケアは今もやってますが、自分がやりたいなーって思うことを思った時にやってるだけです。「これだけやってるんだから!」にならない程度に。そして、夜もちょっと咳き込むと「ガーン、今夜も眠れないコースか?」ってビクビク過ごしてたのですが、咳がでても「そりゃ咳もでるよね。ま、いっか。」って自分に言い聞かせるようにしました。そしたら、不思議と咳き込んでも長く続かないで眠れるようになりました。眠れるようになったら、咳もほぼ出なくなりました。
早く回復したい!時こそ「時間薬」を信じるって大事ですね~。体は時間薬を使って自分で良くなろうとする機能がちゃんとあるのだから。やれることやったら、あとは良くなろうと頑張ってる体を応援ですね!このブログで何度も「心配」より「応援」だよって書いてたのに、自分がめっちゃ心配地獄に陥ってました(笑)
悲しい気持ちもどうにかしたくて色々考えたのですが、とりあえず「悲しんだな、ジブン」っていう事実だけを受止めて、そうっとしておきました。
時間薬と自然治癒力を信じられるようになったら、症状より回復していることに目を向けられるようになって、悲しい気持ちも手放せました。
最後に、燥邪予防のプチ情報です。東洋医学ではケアしたい臓器に似た食べ物を食べる養生法があります。肺、大腸のように穴のあいてる野菜と言えば!れんこんです!植物って、二酸化炭素を吸って酸素を出してますよね。れんこんは人間と同じように酸素を吸って二酸化炭素を出してるそうです。れんこんは心と体に「潤い」を与えてくれるこの時季にはぴったりな野菜でーす!